| 2.5 サプリメントの知識 |
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小腸(十二指腸、空腸、回腸、関連して胆のう、すい臓にも触れます)
--十二指腸で短時間に消化し空腸、回腸で栄養分を吸収(全栄養のおよそ90%)
胃を出た消化物は、小腸の一部の十二指腸に入ります。ここで消化活動が最も活発に行われます。
十二指腸では、胆のうから強いアルカリ性の胆汁が出され、すい臓(十二指腸の辺りにある)からは強いアルカリ性のすい液が出されます。胆汁は肝臓で作られて胆のうに蓄えられています。すい液には、脂肪を分解する酵素のリパーゼやタンパク質を分解するプロテアーゼ、トリプシン、デンプンを分解するぺプチターゼ、アミラーゼなどが含まれます。(やはりアレルギー体質や高齢の方は、このすい液の出かたもわるく消化がうまく行われていません。これを助けるために豚のすい臓からとったパンクレアチンという酵素サプリメントが多くの場合勧められています。パンクレアチンはリパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼを活性化します。またミネラルによっても活性化されるので亜鉛などが不足すると消化が進みません。)
消化物は、十二指腸でアルカリ性になり、胆汁で油分は乳化(水と混ざりマヨネーズのようになります)し、すい液と混ざり、短時間で消化されつつ腸のぜん動運動(おなかがごろごろ鳴るのはこのため)によって3mほどの空腸から更に3mほどの回腸を通り栄養と水分が吸収されていきます。消化物が小腸に入って出るまでの時間はおよそ2〜4時間と言われます。
この小腸は、近年免疫の面からも注目されています。というのもここは、胃の酸を逃れたウイルスや細菌が侵入する最前線だからです。小腸の表面は粘膜で覆われ粘膜には細菌の生物膜を溶かすリゾチームや細菌の鉄代謝を邪魔して殺すラクトフェリン、活性酸素をのぞくペルオキシターゼ、洗い流す洗剤のような成分などが含まれて守っています。また抗体のIgAを中心とした獲得免疫によっても守られています。これはパイエル板という司令塔でコントロールされています。リンパ管の分布を見ても小腸と大腸をつなぐ盲腸を中心に腸に密集しています。腸で獲得された免疫は全身に回りますし、次の大腸で健全な善玉菌優位の環境が作られていることも、腸管免疫を保つ点で重要となります。この腸の粘膜が破られ微細な穴が腸壁に開くのがリーキーガット症と言われ、上記の「胃」の項目で説明しましたように全ての食品アレルギー、ひいては全てのアレルギーの始まりとなります。粘膜が健全なら狂牛病の原因タンパク質のプリオンが体内に侵入することもありません。
大腸
大腸は、盲腸、結腸、直腸に分けられ、小腸で吸収されなかった未消化物や血液、体内の老廃物が流入し少しずつ水を吸収されながら固形分の便が作られます。長さはおよそ1.5mほどです。大腸を通過するには通常12〜14時間かかるといわれます。最後は15cmほどの直腸から肛門を通って固形分の便が排泄されます。
大腸の働きが、スムーズでないと老廃物がうまく排泄されなかったり、有害な代謝物が再吸収されたりして活性酸素の増加や疲労、肌荒れ、老化など様々な問題を起こします。
大腸には様々な細菌が住んでいて未消化のタンパク質や炭水化物、セルロースや有害な代謝物を分解しています。それらの菌は、大腸内で互いに住み分けバランスを保っている状態が健康な状態です。特にサプリメントで乳酸菌のアシドフィルス菌が重視されるのは、この菌が環境変化に強く他の善玉菌が生存する上でキーになる善玉菌だからです。細菌が住む上では、食物繊維が必要ですしビタミンKは細菌が作り人体に供給しています。抗生物質を呑むとこれらの有用菌が死滅するので腸管免疫上からも栄養面からも非常にまずい状態になります。下剤などを多用した場合も腸内細菌のバランスを極端に壊すので直ぐにアシドフィルス菌などでケアする必要があります。
大腸で作られる便の内容物は、未消化の繊維質や増殖した細菌の死骸、腸壁や血液などからの排泄物の混合物です。ですから便を調べると消化の状態や血液の状態を見ることができ簡単に体調を調べるには最適なものです。みなさん、毎日、大便をした後は観察してください。ちなみに黒い色は血液を示し消化管がどこか傷ついているといわれます。健康なら胆汁のビリルビンが分解されてできる、ステルコビリンやウロビリノーゲンの色で茶褐色です。肝臓が機能しなくなると胆汁が作られず白っぽい便となります。
肝臓
肝臓は胆汁をつくり脂溶性のビタミン(A,D)や血液、糖(グリコーゲンの形)の貯蔵庫です。最大の臓器であり、体内の様々な必要物質をつくる化学工場で抗酸化の要です。また解毒器官でもあります。